ヤンマー2GM定期整備
ヨットはそろそろシーズンオフ。
いつもこの時期にエンジンの消耗品を取り換えて点検整備をします。
毎年新替えするものはシリンダブロックとヘッドカバーの防食亜鉛。
エンジンオイルとギヤオイルも1年に1回交換します。
冷却水ポンプのインペラは1年半から2年で新替えするようにしていますが、ポンプシャフトのオイルシールを前回取り換えたのは6年前なので、今回はポンプをオーバーホールすることにします。
冷却水ポンプから海水が漏れ出すとベアリングを錆びさせて厄介なことになってしまうので本来ならもっと早い時期にやっておくべきでした。
ヘッドカバーの防食亜鉛はいい感じに減っていましたが、シリンダブロックの亜鉛があまり減ってないのが気になりました。
それでもドライバーで突くとボロッと欠けたので効いていたのでしょう。
次に冷却水ポンプを解放。
ハウジングからベアリングとシャフトを抜き出し洗浄すると非常にきれいな状態で安心しました。
古いオイルシールを取り外し、ポンプケーシングをスコッチブライトと耐水ペーパーで磨きます。
オイルシールの取り付けには少々気を使いますが、古いオイルシールとワッシャーを使って慎重に圧入。
しっかりグリスアップして組みなおし、最後にプーリーを取り付けようとして「アッ!!」
本来ならポンプシャフトの切り欠きに合わせて、プーリーの穴の両側はストレートに加工されているはずなのに真ん丸の穴になっている。
「こんなところに落とし穴があったかぁ」
この状態ではプーリーが滑る可能性があり取り付けられません。
ヤンマーに部品を注文して翌週出直しです。
もしかすると、自分でバラしたことがなければ気付かなかったかもしれません。
こういうことがあるから、点検整備は大切です。
この記事へのコメント
幸いエンジンも奥様も今のところは快調に動いてくれています。
どちらも愛情を込めてメンテナンスをしなければなりませんね?
気が付いて良かったですね。
プーリーの切り欠きに無理があると思います。改良が必要ですね。
プーリー改良してみて下さい。
私の1GMはウォーターシールの耐久性が悪く、水漏れを放置するとシャフトにスジが入り、シャフト交換になります。痛い出費になります。
インペラは最近改良されて持ちが良くなりました。
業者任せでなく自分て分解する事が大事ですね。
私は今迄、修理、メンテなど殆ど自分でやりました。
ご無沙汰しています。
今日ヤンマーから新しいプーリーが届きました。
新品を見ても、キー穴部分の板厚が薄く、すぐにナメてしまうのも分かるような気がします。
シャフトを抜き出す時ぐらいしかプーリーを外しませんので、なかなか気付かないところかもしれません。
これからはインペラやベルトの交換時にプーリーを取り外してチェックするようにします。
2000円ぐらいの安い部品です。予備を一つ持っておいてもいいかもしれませんね。